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ホーム > 旅のはじまり・旅情編【民話の里・鹿角】

古代ロマンあふれる民話の里・鹿角


 夏の遅い夕暮れの中でタイムスリップしたような錯覚に陥った。

 十和田湖にほど近い、秋田県鹿角市にある大湯環状列石群。

 今から4000年程前の縄文時代後期の墓地か祭祀場ではないかと言われている。

 県道を挟む形で、野中堂と万座の環状列石が並んでいる。一つ直径50m近くあり、周囲は公園のように整備されているが、そこに立っているだけで縄文人の息吹きが伝わってきそうな感じがするから、今もなお何らかのパワーを発しているのかもしれない。

 縄文人のお墓、というだけでは余り驚くこともないが、そこに隠されているメッセージを紐解くのが楽しい。

 青森・三内丸山遺跡でも言われたことだが、縄文人は天文観測の技術を持っていたと考えられている。二つのストーンサークルの中心線を結んだ延長線上に夏至の日の太陽が沈む配置になっているし、春分、秋分の太陽の位置についても石の配置と関連があるという。

 鹿角は民話・伝説の里としても知られているが、民俗学研究で高名な柳田国男氏は「私に時間と経費をくれるなら民俗の研究に気仙郡か鹿角郡を選ぶ」と言ったほどだ。

 その数多い民話の紹介は後に譲るとして、大湯のストーンサークルと奇妙な縁がある話を紹介したい。

 鹿角民話の代表格は「だんぶり長者」であろう。貧しい若夫婦がとんぼ(だんぶり)の導きで酒の泉を見つけ、長者になるという物語であり、縁の地が現存することからも、もしかして実際にあった話では?、と空想が広がる。

 その物語と密接な関係にあるのが、鹿角市八幡平にある大日堂(大日霊貴=おおひるめむち=神社)である。今から1500年程前の養老年間に、だんぶり長者の娘・吉祥姫が両親を偲んで建立したと伝えられているが、奇妙なことに大湯ストーンサークルと経度が一致する。(両地点の距離は直線で約14.3Km)

 GPSで測定すると8秒ほどの誤差しかなく、200mのズレもないということになる。偶然といえばそれまでだが、縄文人が天文観測技術を持ちえたとすれば、何かメッセージ性を感じる。


だんぶり長者伝説を伝え大日堂で1月2日に舞楽が奉納される
 鹿角に伝わる民話・伝説が事実であったかどうかを現代の価値観と技術で検証することは野暮なことかもしれないが、旅先で土地の光と風を感じ、ほろ酔い加減でそうしたロマンに思いを馳せるのがとても贅沢に思えるのだ。

参考資料:『鹿角市史』(鹿角市刊)、『BMW BIKES』(ネコパブリッシング刊)




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※記載内容は平成18年に取材したものです。最新情報は自治体等に直接お問い合せください。